むっちです。
ここ北東北では紅葉が美しい時期になりました。(終わりかけな気もする)
今年は少し遅い気がしてますが、やっと赤は赤!黄色は黄色!になってきました。
銀杏並木はまるでライトがついているみたいに明るくなって、幸せな気分になれちゃう。
オレンジ色の葉っぱも大好きです。
先日障子紙を探しにホームセンターに行く途中、近道の山側を回ってみました。
春には桜が綺麗な場所なんですが、そこが綺麗に紅葉していて、思わず感動。
お母さんに見せたい!
喜ぶだろうなー!!
母は血管性認知症で、要介護1です。
実家に帰ると母は昼寝していて、私が誘うと
「寒いしめんどくさい」
そっけなく断られました。
こういう時、ちょっと腹が立ったりしませんか。
何よ、せっかく綺麗だから見せてあげようと思ったのに!
でも、こっちはすごく喜んで、笑っている顔を勝手に想像していたわけです。
思っていた反応を得られなくて、私の本心としては怒りよりも悲しいんだと思います。
しかもこの時、追い討ちをかけるように母が、
「私の部屋にあったテーブル、どこにやったっけ?ないんだよ」
母が言うテーブルとはつい先日、祖母の部屋の粗大ゴミを捨てるときに、もう少し車に積めそうだから何かない?と母の部屋から二人で運び出した古いテレビ台のこと。
もうテレビは置いてなくて、畳んだ洋服をちょっと置いているだけの小さな台です。
「これ必要ないよね?」と何度も確認して、捨てたものです。
「あの日捨てたじゃん、私が勝手に捨てたわけじゃないよ。
お母さんに確認したら捨てていいって言ったから捨てたんだよ!」
責められた気がして、ついつい口調が荒くなっちゃいました・・・。
その後は障子の紙を剥がす作業に移ったんだけど、久々に嫌な気分がして、もやもやして。
なんでこんな気持ちになるのかと自分を深堀っていたら、
「悲しいんだな」
とわかりました。
人と言い争う時って、わかってもらえないことに苛立つことがありますけど、その片隅に悲しいって思いも存在するんじゃないかと思いました。
母はその後は忘れちゃったのか、作業する私にココアを入れてくれたり、おやつを持ってきてくれたりしました。
認知症で短期記憶がないと言うのも、こんな時はありがたいと思いました。
でもこのテーブル無い問題は、その後も繰り返すんですが。
短期記憶ないから。
いいんだか悪いんだか
その都度同じ説明をすることになりそうです。
話をしたことを母は覚えていないんだから、「だから言ったじゃん」は言わないように気をつけたいところです。
これが難しいです。疲れていると感情的になりやすいです。
私は今の時期、年収の調整の関係で休みが多いです。
離婚する年内までは夫の扶養の範囲内で働くので、年収130万に抑えなくてはならないからです。
離婚準備や引っ越しのことでやることが多いので、この休みはある意味ありがたい。
それで連日実家に行って作業しているわけですが、母に紅葉を見に行くのを断られた次の日も当然ながら実家に行きました。
天気がよくて、今日の紅葉はキラキラして見えるだろうなあと、今度は出かける前に母に電話しました。
すると、今度は
「あらーいいわね、いつも私のこと気遣ってくれてありがとう」
実家から車で10分以内で着くような場所なので、なんの準備もいらないよ、と言っておいたんだけど、母はニコニコと張り切っていて、着替えたりしています。
まあ、せっかく着替えたんなら帰りに買い物でもしようかと言いながら出かけました。
銀杏並木を通ったり、ドウダンツツジが綺麗な場所を通ったりしながら目的地まで。
空の青に紅葉がよく映えます。
母もキレイキレイと嬉しそう。
着替えているし、車の外に出て散策しました。
結構な坂をこともなげにおりながら、母は花が咲いているのを見つけたようです。
「アザミが綺麗ー!アザミ沢山あるよー」
認知症になる前は、沢山の寄せ植えを作って花を愛でていた母は、やっぱりお花に心を動かされるようです。
その後も踏み締めると落ち葉がカサカサと音がするのを、
「秋を感じるねえ」
と言いながら上機嫌です。
こうやって、見せたかったものを見て喜んでくれるのが何より嬉しい。
いつも家でテレビばかり見ているから、開放感のある場所で美しいものに触れてほしいと思うんです。
歩いたり風を感じたり景色を見ると脳が活性化するんじゃないかって思うからです。
実際、こうやって楽しい気持ちになった日は母の顔つきも違うし、頭がハッキリしているのを感じます。
仕事で一緒に来れない姉にも見せたいので、紅葉の動画を撮っていると、
「あんたのことも撮ってあげるよ」
と私のことも動画や写真に撮ってくれました。
気が利くじゃん
今週末にはもうかなり葉が落ちてしまうかもしれないので、この日来れて良かったです。
親に喜んで欲しいとか、笑っていて欲しいと思うのは子供は何歳になっても変わらないんだろうな。
母が幸せそうで、ハッピーな私でした。
どなたかのご参考になれば幸いです。
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