むっちです。
NHKの新プロフェッショナルで
宮崎駿と青サギと「君たちはどう生きるか」への道
というのを見た時に、その中で宮崎駿や鈴木敏夫が温泉宿にいるらしい映像が何度も映し出されていました。
それが花巻の大沢温泉だということを探り当てた友人が、我々も湯治をしに行こうと。
真夏に湯治ってどうなんだろうとも思ったけど、これが最高に良かった!
大沢温泉に行く前に盛岡でわんこそばを食べるために一度高速を降りてます。
再度盛岡南から高速に乗って花巻で降ります。
花巻ICから大沢温泉までは20分。
大沢温泉から15分圏内にはコンビニ、ドラッグストアや食材を買えるお店があるので、途中で食材を買い込んでから行きました。
自炊するからね!
大沢温泉 宮沢賢治ゆかりの自炊部 湯治屋です。
ちょうど鈴木敏夫とジブリ展の会場にもなっており、そちら目当ての観光客でも賑わっています。
到着!
この歴史を感じる雰囲気!!ワクワクします!
玄関入ってすぐの帳場(フロント)で受付をして、浴衣を借り靴を持って2階の部屋へ案内されます。
浴衣 一日220円です。
寝巻きを持参している場合は借りなくて大丈夫。
日帰り入浴のお客さんが待ち合わせなどで主に利用してます。
昭和にタイムスリップしたような気分になります。
ギシギシなる廊下も、レトロな照明もツボです。
そして長い廊下を歩いて奥の部屋へ。
想像通りのレトロ感!
何十年も変わらないのでしょうね。
壁の汚れも食器棚も昔のままなんだろうな。
でも畳は新しく、しかも広い!
6畳の部屋だと思っていたから意外でした。
Wi-Fiはありますが、クーラーはありません。
これがなかなか真夏の猛暑日は辛い。
扇風機 1日330円。
気温30度超えだし、もちろん借ります
クーラーの涼しさに慣れている身からしたらなかなか汗が引かずに最初は大変なんだけど、不思議と段々慣れてきます。
部屋の扉は障子なんだけど、これはもう開けっぱなし。
部屋をぐるりと廊下が囲っていて、窓はずっと網戸。
外からの風を取り込まないと、とてもじゃあないけど暑さを凌げない。
私の部屋は運良く角部屋で、階段からは一番離れているから、本来誰も部屋の前を通らないしね。
とにかく汗を流したいから、早速温泉に行きます。
まずは繋がっている隣の山水閣にある内風呂へ。
豊沢の湯は、男女別の半露天の内風呂。
広い湯船、大きな窓から目の前の豊沢川の豊富な水量の流れを見ながらお湯を楽しむことができます。
山の緑といい渓流といい、この景色は昔の人も見ていただろうと思うと感慨深い。
しかも、まるで美容液に入っているようなトロットロのお湯!!
色は透明。
肌がツルツルになります。
かわべの湯は女性専用露天風呂。
小さめですが、混浴の露天風呂である大沢の湯と同じように豊沢川を見ながら入れる露天風呂です。
薬師の湯は男女別の内風呂。
誰もいない時に写真撮りました。
レトロなタイル張りがいい感じ。
あつめとぬるめがあって、ぬるめで長風呂しがちです。
自炊部というだけあって、共同炊事場は広いですし、必要な調理器具、お皿やお鍋なども豊富にありました。
調味料はないから、あらかじめ持っていくか、売店で買えます(PayPay可)
売店はコンビニのように意外となんでもあります。
アイスや氷もあります。
包丁だけは帳場に申し出て借りてきます。(チェックアウト時返却)
ガス台は7分10円。
ゴミの分別もしっかりしているし、洗い場も広くて清潔で、使いやすく整理されています。
自炊する場合、ご飯は帳場に注文しておきます。
夜に1、5合 といった感じで頼んでおくと(注文は0、5合から)17時から17時50分(たしか)までに炊出しに取りに行く感じです。
(うっかり18時15分頃に取りに行ったけど、快く出してくれました。)
湯治屋の炊事場はもっと混み合うのかと思いきや、意外と皆さん自炊せず、館内にある食事処「やはぎ」で食事している様子。
「薬師の湯」や「大沢の湯」に行く時に「やはぎ」の前を通るんだけど、いつも賑やかでした。
もしまた宿泊することがあったら、やはぎも利用したいな。
部屋の前の廊下から見える景色。
好きだわ。
大沢温泉の名物といえば、混浴露天風呂です。
豊沢川を間近に見ながら入れて開放感は半端ないけれど、いかんせんジブリ展会場に行くための橋から丸見えなのです。
どっちかというと橋を歩いている人が風呂に入っている人から見られている。
気にしない男性陣で賑わっているのもあり、日中女性が入るにはかなりの度胸が必要。
青森の酸ヶ湯の混浴のような男女の境界線もないし。
それで20時から21時までは女性専用となります。
ジブリ展への橋は20時で渡れないようになるので、これで安心して女性も入れるようになります。
この階段の手前の廊下に女性の方が座っており、20時から21時までに間違って男性が来ないように見ていてくれているようでした。
20時からは女性が次から次とくるので写真を撮ることはできず。
一応この扉を出てすぐ右に女性専用の脱衣所がありますが、わかりにくいかもしれません。
扉を開けるともう湯船があって、男性陣は外で脱衣するようになってます。
女性専用時間は、気にならなければ女性もそこで脱衣してます。
露天は広さ十分なので、10人以上いても狭くは感じないでしょう。
暗くても川はすぐ側なのでちゃんと見えるしね。
お風呂から湯治屋の部屋の明かりが見えるのも雰囲気いいし、とにかくお湯がとろとろして肌に絡んで最高なのです。
2日目の夜は雨が降ったけど、露天に傘が置いてあって、傘をさしながら入る方もいました。
夜の廊下もエモい。
この廊下を何度も歩いてお風呂や炊事場に行きます。
以前行った金田一温泉の【おぼない旅館】もエモかったけど、ここもピカ1エモい。
夜は意外と涼しく寝ることができました。
やはり内側から鍵がかかるとはいえ、暑くて部屋の戸は開け放したまま寝る方が多く、不用心だからか夜警の方が見回って歩かれてました。
不意に夜警の方が廊下を通られ、布団でくつろいでいる身としては最初はギョッとしましたが。
連泊の場合、シーツや枕カバー浴衣は、朝帳場に持って行き、新しいものと交換です。
ちなみにランドリーがあるので汗で汚れた服などは、売店で洗剤を買って洗濯することができます。
部屋や廊下に洗濯物を干すための紐があるので、どんどん干しちゃいます。
冬場はどうかわからないけど、夏場は翌日までには乾きます。
2泊したけど、温泉はとにかく堪能しました。
風呂に行くにも炊事場に行くにも結構な距離を歩くけど、レトロな館内を歩くのが楽しくて苦になりませんでした。
売店になくてどうしても欲しいものがあれば、車で15分くらいで買いに行けるっていうのが安心感につながるし実際便利。
でもどうなんだろう。
いっそすごい山奥で、無いものがあったら知恵を絞ってなんとかしなければならないようなサバイバルな感じでも逆に楽しめるんだろうか。
Wi-Fiもなければ、お風呂に入っている以外は寝るか本を読むしかない、みたいになるだろうしね。
とはいえ大沢温泉はタイムスリップしたような気持ちになれる割に便利で、美容液並みの泉質に大変満足でした。
是非また来たい!
どなたかのお役に立てば幸いです。
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