むっちです。
今朝の職場の朝礼で、社長から衝撃的な話が。
社員の男性が亡くなったというのです。
彼はまだ54歳。
私の一つ年上です。
昨日月曜日、出勤の日なのにもかかわらず出社せず、連絡を入れても繋がらず。
午後になり社長が自宅に様子を見に行くも、鍵がかかっていて様子がわからない。
緊急連絡先である兄が住む実家に連絡するも、仕事に出ていて留守。
兄の携帯の電話番号は登録されていませんでした。
結局17時過ぎにようやく帰宅した兄と連絡がついたという状況です。
彼は部屋でうつ伏せの状態で亡くなっており、すでに死後硬直が始まっていたようです。
検死の結果、亡くなったのはおそらく日曜か土曜の夜中ではないかとのこと。
不審な点はないようで、事故ではなく、病死でしょうとのことでした。
彼は健診時、毎年メタボを指摘されていたし、血液検査でも異常値が多々あるにもかかわらず受診はしていなかったようです。
お酒も好きだったみたい。
猫数匹と暮らす気楽な独り身でしたが、そのせいで倒れた後の発見が遅れました。
苦しんだような顔つきではなかったと社長は言いましたが、ホントの所は誰にもわかりません。
昨年実父を亡くしていて、その次の年にまさか自分が母や兄より先に逝くとは予想だにしなかったでしょうね。
彼とは同じフロアにいるとはいえ、仕事上ほぼ関わることがなく、最後に挨拶したのはいつだったか。
先週金曜日に目の端に捉えてはいたとは思うけど、ちゃんと思い出せません。
でも彼はこの職場に無くてはならない存在で、彼しかできない仕事はかなりの数あるようです。
社長も、
「今日くらい悲しみに浸りたいけれど、客先とのこと、今日彼がするはずだった仕事のことを考えるとそうもいかない」
と苦悶の表情でした。
そもそも彼のパソコンのパスワードがわからないから色々大変らしい。
会社としても色んなことを見直すきっかけになるでしょう。
雑談もしたことがないので、彼がどんなことに興味があって、何を楽しみにしていたのか、なにに幸せを見いだして生活していたのか、何一つ知りません。
それでもやっぱり悲しいです。
金曜は普通に働いていたんです。
その金曜に見たのが最後になってしまったなんて。
私と一つしか違わないのです。
また明日が来ると信じて疑わなかったと思います。
いつか死ぬのはわかっている。
でもそれがまさか今日だとは、そのときまで頭の片隅にもよぎらなかったでしょう。
彼は死ぬ間際に何を思ったんだろう。
何かを後悔したかな。
誰かに伝えたいことはあっただろうか。
去年叔父も倒れてその日に亡くなったっけ。
改めて思うけれど。
人は必ず死ぬ。
それがいつかは誰にもわからない。
この人生は一度だけ。
今この瞬間は二度とやってこない。
いつか言おうと思っていることなら今言えばいい、と思う。
「出会ってくれてありがとう、感謝してるよ」
「大好きだし、大事に思ってるよ」
ってね。
そんな風に思って毎日を生きていたら、感情的になって誰かを傷つけるような言葉は言わないように気をつけられそうだけれど、実際は言ってしまう。
それが人間なのかなあ、必ず後悔するのに、なんと愚かなことだなあと自分のことを内省したりします。
今日私が朝目覚めたことは、当たり前のことじゃない。
忘れそうになるけど、その度に思い出そう。
彼は目覚めることができなかった。
ご冥福をお祈りします
コメント